今後の展望

当社は、約30年にわたり下水道減免事業に取り組んでまいりました。その間培ってきた技術と経験を活かし、新しい時代の要請に応えるべく、3つの事業を柱に新たな挑戦を始めています。

当社は、約30年にわたり下水道減免事業に取り組み、その間の技術革新により汚水を直接測定する『出口管理』の技術を大きく進歩させてまいりました。今後は、定期的なセミナー開催と積極的な営業活動を通じて、より多くのお客様に当社事業をご理解いただき、全国展開を目指します。さらに、新たな『出口管理用メーター』の開発により、原価低減と新市場の拡大を図ります。加えて、このメーターの原価低減を進め、一般家庭への事業展開という大きな目標に向けて、2050年までの25年目標として取り組んでまいります。

ゼロシステム(排水浄化システム)事業では、排水を河川放流可能なレベルまで高度浄化処理し、自然環境への放流や生活水・工程水等へのリサイクル利用を可能にするシステムを特許取得しました(特許第5087713号)。本システムは、環境改善や水資源のリサイクル利用、そして大幅な下水道料金の削減を実現する、現在の社会ニーズに合致した事業です。2017年には(株)JR西日本テクシアとの技術提携により、処理技術の強化や導入工事・メンテナンスを含む新たなゼロシステムを構築し、展開しております。

地下水利用プラント事業の導入により、当社は従来の下水道料金削減に加え、上水道料金の削減もご提供できるようになりました。今後は、水処理専門上場企業の技術を活用した『安全・安心』な水の供給を広くご紹介してまいります。本事業は大規模災害時の水供給システムとしても機能するため、BCP対策としてもお客様にご提案してまいります。

ゼロシステムでは、常時処理水の水質を監視し、公共水域の水質基準をクリアしています。 自社の排水は、自社が責任を持って処理を行い公共水域の環境保全に貢献すること。 これが、当社の事業推進上の目標であり、また『ゼロエミッション(廃棄物排出ゼロ)』にも つながると考えています。